手術・麻酔
手術
「高齢のため手術ができないのでは?」と考える飼い主様は少なくありませんが、そんなことはありません。
飼い主様にとって不安を抱えて暮らすことは、楽しいペットとの関係を崩してしまうこともあります。
ぜひ一度、当院に相談してください。
手術は病気の根治を目指すだけでなく、手術で今の辛い症状を和らげることも大切だと考えています。
最期を安らかに迎えることができるのなら、手術を行うことも選択の一つと言えるでしょう。
外科手術対応可能疾患(代表例)
■整形外科
・前十字靭帯断裂 ・膝蓋骨内方脱臼(パテラ) ・股関節脱臼 ・とう尺骨骨折
・大腿骨骨折 ・骨盤骨折 ・その他脱臼(肩関節など) ・その他骨折(顎骨など)
■神経外科
・椎間板ヘルニア ・皮膚形成外科 ・外傷 ・皮弁形成(腫瘍や外傷)
■耳道外科
・垂直耳道切除 ・全耳道切除
■胸部外科
・気胸 ・外傷性横隔膜ヘルニア
■軟部外科
・消化器 ・胃拡張および胃捻転 ・胃内腸内異物摘出 ・胃の吻合
・小大腸の吻合 ・胆嚢切除 ・肛門の腫瘍摘出 ・会陰ヘルニア ・膀胱結石
・尿路変更(猫の尿道閉塞、尿道結石などによる) ・帝王切開
・子宮蓄膿症による卵巣子宮摘出 ・前立腺縫縮(前立腺嚢胞などによる)
・乳腺腫瘍 ・口腔内腫瘍
■眼科
・眼瞼腫瘍 ・チェリーアイ ・難治性角膜潰瘍 ・角膜穿孔
■歯科
・スケーリング ・難治性の口内炎
■その他
・口蓋裂 ・軟口蓋過長 ・臍ヘルニア
その他外科対応疾患についてはご相談ください。
蓄積した技術と知識。
確かな医療。支えるのは情熱。
橈尺骨骨折 - 創外固定(イリザロフ)
小型犬の肢遠位部骨折に有効であるイリザロフ固定を当院は得意としています。
プレーティングでは治癒しにくい症例には非常に好成績を収めています。
椎間板ヘルニア手術(ヘミラミ)
椎間板ヘルニアによって歩行困難や排尿・排便が困難などの保存療法が難しい場合、神経を圧迫している直接的な原因を外科的に除去します。
下図は神経を圧迫していた髄核と呼ばれるものです。
この手術によって動物は再び走ったり、ジャンプしたりすることができるようになります。
尿路結石(膀胱結石)
尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に形成される結石を外科的に除去します。
膀胱結石はラパロによって手術を行うとより一層丁寧に行えます。
眼科疾患
結膜炎や角膜炎をはじめ、角膜潰瘍、デスメ膜瘤、虹彩脱出、チェリーアイ、睫毛乱生、眼摘出、などの基本的な眼科症例に対応しています。
下顎腫瘍(悪性黒色腫)
下顎に生じた悪性腫瘍の一例。
腫瘍部位を切除後、化学療法によって対処します。
病理検査を行い確定診断をつけています。
悪性腫瘍で転移が併発している場合など、外科処置によって完治しないこともあります。
できるだけ痛みが少ない様、QOLの向上に努めることが大事だと考えています。
各種腫瘍摘出手術
各臓器の腫瘍切除術を行います。
写真は腎臓に発生した腺癌。
大静脈シャント(PSS)
シャント血管は消化管から吸収した窒素などを肝蔵で代謝させることなく全身循環に還流させてしまうので問題です。
シャント血管を持つ動物は食事などを考慮しつつ、場合によっては外科的な処置が必要となります。
シャント血管の閉塞は注意すべき点が多く経験が必要です。
胆泥貯留-胆嚢摘出
小型犬の胆泥貯留症例が増加しているようです。
超音波診断(エコー)を用いて診断します。
鼻腔拡張術
パグやブルドックなどの短鼻種でみられる呼吸困難症状を改善するために鼻腔を拡張し、気道の通気性を改善させます。