
手術症例
開放性骨折 の症例
開放性骨折とは?
原因
骨折した骨が皮ふを突き破り、外に出てしまった状態を「開放性骨折」といいます。 傷口から細菌が入りやすく、命に関わることもある重いケガです。 主に高いところからの落下や他の動物との接触や咬傷、重い物に挟まれるなどといった強い衝撃によって起こります。
症状
強い痛みにより足をつけず、皮ふの傷口から骨が見えることがあり場合によってはショック状態になることもあります。
検査
視診や触診で傷や骨折の状態を確認し、レントゲン検査で骨の折れ方や位置を調べます。
治療
開放性骨折は感染の危険が高いため、傷口の洗浄と消毒を行い、抗生物質で感染を防ぎます。その後、手術によって骨を固定し、状態に応じて入院治療を行います。
症例紹介
動物種:グレートデン
年齢:生後6ヶ月
性別:未避妊のメス
症状:イノシシによる外傷により顎から出血
診断:下顎骨の開放性骨折
治療方針:創外固定およびワイヤーによる固定
選択理由:開放性骨折(骨の露出している骨折)は感染を起こすリスクが高く、プレート固定などのインプラントでの整復はリスクが高い
経過・予後:術後2ヶ月で骨折の治癒
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